幕末ガール

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ものがたり

幕末ガールが日本を元気にする

明治26年、一艘の蒸気船が宇和島を目指して最後の航海に出る。

一人の老婆と、会津の若夫婦・若き航海士、沢山の人生の旅立ちを乗せて。

老婆の名は、楠本イネ。

父をフォン・シーボルト、母を花魁のタキにもち、長崎に生まれたおイネは幼くして、「自分は皆と同じではない」と悟る。

「誰の世話にもならず生きてやる!」と学問の道を目指し、父の弟子・四国伊予の卯之町の医者・二宮敬作の元に。

出産で命を落とす女達の苦しみを前に、「赤子を助けたい!」と産科女医への道を歩みだす。

異人の子・女である事、大きく立ちはだかる幕末の時代の壁を突き破って、産科女医の道を務め究めていくおイネの人生を、船旅の事件に立ち向かう老イネの人生と重ねて、重ねパワフルに描きます。

同作品の脚本・演出などを手掛ける横内謙介さんは「イネは坂本龍馬や高杉晋作にも拮抗しうる時代の改革者で果てしなき夢追い人」と力を込め、「異端の出生であるがため孤高の道を目指さねばならなかった悲運の人ではありますが、その宿命を新しい可能性に転化し、エネルギッシュに生き抜く姿を描きたい」と力を込める。

キャストは主演のイネ役に、劇団四季のミュージカル「ふたりのロッテ」で主演のルイーゼ、「赤毛のアン」で主演のアンを演じた五十嵐可絵さん、二宮敬作役を中山城治さん、村田蔵六役を「鶴姫伝説」でクロタカ役を務めた神敏将さんが務めるほか、「誓いのコイン」でニコライ役を務めた四宮貴久さんも出演する。